身体の豆知識

首こりとうつって関係あるの?

首こりとうつって関係あるの?

当院でもうつの方は来院されます。

うつのほぼ95%ほどの方は肩こりや首こりを訴えます。

今回は、首こりとうつとの関係性について話していきますので

参考にして下さい。

それでは、どうぞ!

首こりの症状

首こりの多くは、首が凝る、肩が凝るという症状の他に

「朝起きられない」

「動悸がする」

「ストレスが溜まりやすい」

「ぼーっとする」

「気分が落ち込みやすい」

そんな体調不良がずっと続いているのに、健康診断でも特に異常は見当たらない。

そのうち精神外科医に行き「うつ」と診断される。

この流れが当院に来院される方は多いです。

ではなぜ首こりなどでこういった体調不良が起こるのかを話して行きたいと思います。

首こりと自律神経失調症

結論から言うと

首こりが自律神経失調状態を起こします。

医学用語では”頸性神経筋症候群”といい、“首こり病”とも呼ばれています。

では、自律神経とはどういったものなのかをここで整理していきましょう。

自律神経とは、消化管の動きや心拍数、血圧、体温など人間の生命維持活動を制御している神経のこと。

自律神経には、心身にとってアクセルの働きをする交感神経と、ブレーキの役割を果たす副交感神経があり、

仕事やスポーツなど心身を活発にするときは交感神経が優位になり、

くつろぐときには副交感神経が優位となる。

ところが首こり病になると副交感神経が働きにくくなってしまいます。

首こり病は、いわばブレーキが故障した状態。

副交感神経の働きが落ちブレーキの利きが悪くなります。

そうするとアクセルを踏みっぱなしで交感神経が活発になっている状態になります。

 

交感神経と副交感神経のバランスがぐちゃぐちゃになっていますので

心身のあちこちにトラブルや不調が起きてしまうのです。

こういったことをうつと診断されて改善されないまま悩んでいる方が多いのが現状です。

また、呼吸が浅い方が多く見受けられます。

呼吸の要である横隔膜の神経というのは

 

実は首にあるのです。

 

つまり首が悪くなると横隔膜の神経が鈍くなり広がりが悪くなります。

呼吸が浅いと力が抜けなかったり酸素がうまく回らなかったり

良いことはありません。あなた気がつかないうちに力が入ったりしてませんか?

 

首が悪くなるだけでこういった症状も出ます。

ただの首こりと思って放っておくのは良くありませんし、うつといっても首からきている可能性もあります。

全てを薬で対処するのではなくしっかり体のことを知り対処していきましょう。