仰向けになると腰が痛い
腰痛の中でも、仰向けになると腰が痛くて横向きになる。
または、最初は痛くないけど
だんだんと腰が痛くて膝を曲げたくなる。
そんな経験ありませんか。
当院に来る方でもこの痛みに悩んでいる方は
多数いらっしゃいます。
特徴としては、膝を曲げたくなる…
では、なぜ膝を曲げたくなるのか?
またなぜ仰向けになると腰が痛くなるのかを
説明していきたいと思います。
それではどうぞ!
腰には重力が一番かかる!?
仰向けになっている状態では腰に重力が一番かかります。
およそ体全体の44%はかかっていると言われています。
これはフラットな状態で寝ている時です。
なぜここまで重力がかかるのかというと
腰辺りには内臓(臓器)がたくさんあるからです。
つまり、柔らかい布団などで寝ると体が沈んでより腰に負担がかかってしまいますよね。
まずは、仰向けの状態では腰に負担がかかることをしっかり覚えましょう。
では本題
なぜ仰向けになると痛くなるのか?です。
それは大腰筋という筋肉が原因です。
下の図を見ていただくと腰から股関節の鼠蹊部についています。
この大腰筋というのは、股関節を曲げる時に作用します。
股関節を曲げている時には縮み
股関節を伸ばしている時は伸びています。
ここで一つ理解してほしいのは
痛みというのは縮んで痛い場合と伸びて痛い場合が
あるということです。
仰向けになると股関節が伸びていますので大腰筋も伸びています。
つまり仰向けの状態では、大腰筋が伸びすぎて痛いということです。
大腰筋が伸びていると腰の骨を前に引っ張ります。
ただ普段からこの筋肉が硬いと筋肉の動きの幅というものが
制限されていますので
その状態で伸ばすと腰が過剰に引っ張られます。
つまり過剰に腰を反らしている状態です。
体が反りすぎて痛いので膝を曲げて大腰筋が伸びているのを
解除します。そうすると腰を反らしている状態がなくなるので
痛みが消失するということです。
また、横向きになり軽く膝を曲げた状態つまり
丸まっている方が体が楽になるはずです。
でもこの姿勢って綺麗ではないですよね。
それが当たり前になるとこの大腰筋がどんどん
伸びなくなってしまうので立っていても腰が痛くなってきます。
ではどうすれば良いのか?
仰向けの痛みを解消するストレッチ方法
仰向けになった状態で下半身だけベッドから体をおろします。
上半身だけ寝ている状態ですね。
その状態で片方の股関節を胸に近づけます。
その状態で20秒ほどキープします。
終わりましたら反対の足も行います。
そうすると大腰筋が伸びますので仰向けになりやすくなります。
それでも変わらない場合は、腰の歪みや骨盤の歪みがあると思われますので
整体などでケアをしましょうね。