体の勉強

痛みを抑制する仕組み

痛みがあっても仕事中や何かに集中している時って痛みは感じにくいです。

体には、痛み止めを投与しなくても痛みを抑えてくれる機能があります。

それが『内因性抑制機構』といいます。

これについて研究されたのが『ゲートコントロール理論』というものです。

僕がお伝えする『人間は一つしか痛みがわからない』と説明するあれです。

末梢神経から脊髄後角に伝達されるときに一種のゲートのようなものがあります。

仕事をしていたりスポーツに集中している時はこちらの神経伝達が優先されて痛みがわからなくなります。

またセロトニンやノルアドレナニンの作用で脊髄中に痛みが抑制されるのもあり、それが下行性疼痛抑制系

あとは痛みが慢性的にあっても事故をしたり別のところをつねったりすると、普段の慢性の痛みは感じにくいです。

これが広汎性侵害抑制調節といいます。

これは結構患者さんでもあります。

昔は痛かったけど今は痛くなく別のところが痛い。

先ほどのゲートコントロール理論もありますが、ただ単に別のところの症状が強くなって前の痛みがわからなくなるパターン。

これを治ったと勘違いしてしまうケースが多々あります。