この記事では、副腎疲労についてお伝えします。
副腎疲労とは何か?
まず、副腎は腎臓の上に乗っかっているくるみサイズの小さな臓器です。
小さな臓器ですが、体にとってとても重要な働きをします。
抗ストレス作用
糖新生
脂肪分解
炎症・免疫抑制
副腎の中でも特に重要なのが「コルチゾール」
このコルチゾールが不足すると
・ストレスに対抗できなく、鬱などの精神不安
・糖をコントロールできないため、血糖値が不安定になり疲労感や倦怠感
・肝臓内の脂肪を分解することでエネルギーを作るが、それができなくなり肝臓に脂肪がたまり肝臓の機能低下や脂肪肝の原因にも
・炎症や免疫に関わるため、風邪がひきやすくなったり、傷が治りにくい、膠原病(リウマチなど)の症状が収まりにくい
では、なぜ不足するのかというと副腎が疲労するからです。副腎が疲労するとコルチゾールが枯渇または分泌が低下します。
疲労する原因はというと!
・ストレス
・炎症
・血糖値の乱れ
①ストレス
精神的なストレスなどがあると、コルチゾールが分泌されストレスを打ち消してくれます。ただ、このストレスを打ち消すためには多くのコルチゾールが必要です。
じゃあ、なぜストレスが溜まりやすいのか?
幸せホルモンや睡眠ホルモンの分泌不足
幸せホルモンや睡眠ホルモンはセロトニンやメラトニンです。
セロトニンが不足すると、気分が不安定になり鬱のような症状
メラトニンが不足すると、睡眠の質が悪くなり寝不足
寝不足だとイライラしますよね?
このセロトニンとメラトニンの原材料はトリプトファンというタンパク質
このトリプトファンは、タンパク質をよほどとらなければ不足することはありません。
でも、このトリプトファンをもとに必要なのが
ビタミンB6とマグネシウム
タンパク質+B6=セロトニン
セロトニン+マグネシウム=メラトニン
となります。
豊富な食材はB6だとピスタチオやバナナ、マグネシウムだと海藻類、オススメはにがりです。
ストレスが溜まりやすい人は、B6とマグネシウムを意識して摂取してください。
②炎症
炎症といっても怪我とかではなく、大体が腸です。
腸に炎症を引き起こす原因が、小麦のグルテン
グルテンは、腸のバリア機能を低下させるため、病原菌や毒素などにやられてしまい、炎症を引き起こしてしまいます。
なので、小麦類を控えることをオススメします。(パンや麺類など)
③血糖値の乱れ
甘いものなどを食べると(特に空腹時)血糖値が急上昇します。
急上昇した後、急降下します。(血糖値スパイクと言います)
急降下すると次はあげないといけません。そこでコルチゾールの役割。
なので、甘いものなどのおやつを食べている方は、何度も血糖値スパイクが起こっているのでコルチゾールが過剰に分泌され副腎が疲労してしまいます。
すると
・長期的な疲労感や無気力感
・眠気や集中力の低下
・過度なストレスへの過敏さ
・睡眠障害や不眠症
・免疫力の低下や頻繁な風邪や感染症
・体重の変動と食欲の変化
・血圧の低下やめまい
さらに、対策をする
①カフェインを控える
②良質な油をとる
③ビタミンCを摂取
これをすると良いです!!
①カフェインを控える
まず、副腎というのは、先ほどのコルチゾールだけでなく、ノルアドレナリンやアドレナリンも分泌します。
交感神経をあげるホルモンですね。
カフェインは、脳に刺激を与えて副腎に交感神経を上げよ!と指令します。
すると副腎から過剰に分泌され気持ちが高ぶるというわけです。
ただ、本来なら交感神経というのは自然に調整されているので、カフェインを飲まなくても大丈夫なんです。
しかし、コーヒーを飲まないとやる気がでない人は副腎が疲労していてうまく分泌されていないので、コーヒーを飲んで無理やり副腎に分泌を促し体を動かしているわけです..(かわいそう)
いきなり断つのは厳しいのでコーヒーを薄くしたり、頻度を少しずつ減らしてみましょう!
②良質な油をとる
副腎に指令を与えるのは、脳です。
脳の働きが悪いと、副腎への指令が過剰になってしまうことがあります。
例えるなら、8個だけ出荷して欲しいのに10個も出荷するように指令を出す感じ
脳は7割くらいが油です。
油というと、サラダ油やごま油が主ですよね。でもこれらって良くない油です。
良い油というと
EPA・DHA
えごま油
亜麻仁油
これらの良い油をとることで脳の働きが正常になり正しく指令を出してくれます。
結果、副腎も過剰に分泌しなくて済むというわけです。
③ビタミンCを摂取
副腎とビタミンCはとても関係があります。
なぜかというと、コルチゾールの材料がビタミンCだからです!
ビタミンCは、日常でも取れますが栄養療法的には食事では難しいのでサプリがオススメです。
ビタミンCについてはこちら
これらのように副腎はとても重要な臓器ですので、ぜひ試してみてください!